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Kindle本「質問できない人ができるようになった話」のサンプル
はじめに
出所:質問できない人ができるようになった話/伊集院正より(縦書きを横書きに編集)
筆者は日ごろ、メタ認知力をつけ仕事のパフォーマンスを上げるコーチングを提供している。コーチングを通じ、多くの方の表情が変わっていくのを実感する。クライアントの話に耳を傾け、時々問いかけることで、クライアントは自ら解決の足掛かりを見つけていく。人間には偉大な力が備わっているのを感じざるを得ない。
できないことができるようになった過程を、悩んでいる多くの方に伝えたいと思い、この「できるようになった話」シリーズを書き始めた。話の内容は、架空の人物や状況としながらも、これまでのコーチング経験を基に、できるようになった過程はできるだけ正確に伝えるようにしている。シリーズの中から、読者の悩みに近いテーマを選んで読んでいただくことを想定している。少しでも辛い悩みを抱える読者の力になれることを願う。
本書は、仕事で分からないことを質問できなかった人が、質問できるようになった話だ。「子供の頃、犬に噛まれ、それから犬が苦手になった」あるいは「子供の頃、海でおぼれかけ、泳ぎが苦手になった」。こうした例は、大なり小なり誰にでもあるのではないだろうか。仕事で分からないことを質問できないのも同じ原理だ。社会人一年目、仕事を早く覚えようと上司に分からないことを質問する。しかし、上司は「自分で調べてから聞いてこい」と突き返す。これが続く。次第に「聞くことは良くないこと」「分からないことは自分で調べなくてはいけない」という思考になっていく。こうして質問できなくなる。
実はクライアントが、こうした体験に向き合い始めた時点で、悩みの半分は解決している。普段は意識しないが、心の奥底に辛い体験の記憶が隠れていることがある。辛かった体験に向き合いながら、今の自分を客観視することで、できないことができるようになる。
真面目で、考える人ほど、こうした状況に陥りやすい。あなたは何も悪くないことに気づいて欲しい。とらわれから解放されることで、もっと仕事で活躍でき、充実した人生を歩むことができる。本書が質問できず悩んでいる方の解決のヒントになれば幸いである。