同じ出来事を体験しても、人によって受け取り方は異なります。前向きに捉えれば、気持ちが安定し、行動につながります。後ろ向きに捉えれば、気持ちが沈み、立ち止まります。
後ろ向きに捉える人は、不確実な未来に対し、感情が防御の役割を果たしています。大きな失敗をしないというメリットもあります。
しかし、ネットや頭脳労働の拡がりにより、人は、事実を超えあれこれ考え過ぎるようになりました。
結果、リスクを過大に評価する、その時思い浮かんだ過去の事例(ほとんど最悪のケース)を基に解釈する、自分がダメなんだと安易な結論をだす、といった状況を生み出しました。
この状況を脱するには、見える化「話す」「書く」が必要です。
「話す」「書く」ことは、もう一人の自分に自分のことを伝える作業です。もう一人の自分が、話されたこと、書かれたことから、自分を客観的に診ることができます。
経験や体験を、もう一人の自分が診ることで、感情を安定させ、自己肯定感を高め、成熟を促します。人は、自分の中に、気持ちを安定させる自浄機能を持っています。人間はすごいです。