仕事で評価されない。その理由は?今日からできる大事なこと3点を紹介

個人のお客様ーレジリエンス

  • がんばっているのに仕事で評価されない
  • 成果を出したのにこの評価?納得いかない
  • 評価が不公平だ...転職しようか

本記事は、こんな悩みや疑問を解決します。

仕事で評価されないと辛いものです。株式会社識学が実施した調査結果によると「自社の人事評価に満足しているか」という質問に対し「不満とやや不満」が44.6%となっています。半数近くの方が人事評価に満足していません。評価についてはオープンに話しづらいので、一人でモンモンと悩みがちです。

出所:「人事評価の“モヤモヤ”に関する調査」/株式会社識学

本記事では、仕事で評価されるためのヒントを解説します。本記事は評価について論じるものではなく、よくみられる評価の実態に基づき、働き手がこの状況をどう乗り越えていけば良いのかをお伝えします。

  

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仕事で評価されるとは

評価は水物

仕事で評価されるとは、一定期間の成果や行動が、会社や上司の期待に合致したということです。

成果と行動

成果と行動とは、結果と過程(プロセス)です。企業では評価基準を設け、基準に合致しているかどうかを確認します。多くは結果に対する基準ですが、どこの企業にも多かれ少なかれ過程(プロセス)に対する基準も存在します。「あいつは結果は未達だけど、新規案件に積極的に取り組む姿勢は評価できる」といった具合です。

会社と上司

評価は会社としての客観的な評価基準に照らし実施しますが、上司の主観的な評価が必ず入ります。「あいつはもう3年やってるからそろそろ上げないとな」、あるいは相性が悪い部下に対しては、無意識に評価を低くすることが無いとは言えません。さらにチームや会社全体で役職やランクごとのバランスをとります。上司は昇格させたいと思っても、数調整で却下となることもあります。

このように評価は、結果と行動という対象、会社と上司という機能の間を、客観性と主観性が入りまじり進められるものです。ずば抜けた才能を持つエースを除き、会社員にとって評価とは水物です。まずはこの点を抑えておく必要があります。

時間をかけ落ち着くところに落ち着く

評価は水物と述べましたが、3年、5年、10年と時が経つにつれ、実力に合った評価に調整されていきます。

  • 実力はあるのに、上司との相性が悪く低く評価されていた人
  • たまたま大きな案件を受注し高く評価されていた人
  • 業績に良いチームリーダーに可愛がられ、昇格が早かった人
  • 技術的な知見やスキルがあるが、トップがデジタルリテラシーが低いため、低く評価されていた人

会社には様々な方がいます。環境と自分の持ち味が合致した時に高く評価されます。人により年数は異なりますが、時間が経つにつれ、その人の実力に合った評価に収れんしていきます。

  • 相性の悪い上司にあたり昇格が遅れたけど、上司が変わり一気に昇格し同僚を追い抜く
  • 最初に大きな案件を受注できたが、それ以降は低迷し、数年後に退職する
  • 可愛がってくれていたチームリーダーが転職したため、居場所を見失い低迷が続く
  • デジタルに積極的な会社に転職し、トントン拍子に昇格する

これらは筆者が実際に見てきた事例です。

評価は時間をかけ落ち着くところに落ち着きます。ただし、どの程度の時間がかかるか分かりません。1年の方もいれば、10年の方もいます。ここがポイントです。時間がかかろうが、絶対に腐ってはいけないのです。

目の前の仕事に全力を尽くす

評価は水物なので、年度評価に一喜一憂せず、仕事で自分を磨くという意識が大切です。こう述べると「やりたいとことが分からない」と思うかもしれません。人のやりたいことは予め決まっているのではなく、試行錯誤でやってみて感じるしかありません。

ではどうするか?

結局、目の前の仕事に全力投球するしかないのです。全ての仕事は奥が深いです。全力を尽くすと、最初は見えなった先がおぼろげに見えはじめ、もっと探りたくなります。さらに進むと、先がまだまだ続いていることが分かります。これを繰り返すことで、専門家になっていきます。その過程で新たな横道に魅力を感じ、右に曲がる人もいれば、そのまま直進する人もいます。こうして仕事と自分が一体化していきます。

  

    

仕事で評価されない理由

ここからは、評価されない理由について考えてみたいと思います。筆者の経験からいくつか挙げてみました。

項目説明
在籍期間が短い入社して1年もたっていないなど、在籍期間が短い場合は評価が低くなりがちです。期間が短いとは言え成果を出している場合は納得できないかもしれません。評価には主観も入りますので、ここはもめ事を避け、次年度に勝負をかけるのをお勧めします。
手を抜く上司や周囲にばれないと思い仕事で手を抜くと、たいてい気づかれているものです。これは間違いないです。上司は何百、何千と同じ仕事を見てきています。メールの書き方一つ見ても、全力を尽くしているか分かります。絶対やってはいけなことですね。
スキルがない与えられた仕事のスキルがない場合、評価が低くなるのは仕方ないことです。感情的に落ち込むのではなく、目の前の仕事に打ち込みましょう。
目標を達していない年度目標を達していない場合に、評価が低くなるのも仕方ないです。目標の立て方にもコツがあります。チャレンジングな目標を一つ達成することを意識しましょう。一つに集中することで達成可能性も高まります。その上で、ちょっとがんばれば達成できそうな目標、普通にやれば達成できる目標をバランスよく設定します。
アピールが足らないパフォーマンスを出しているにもかかわらず、アピールが足らないため評価されないケースです。日本人は謙遜する人が多いですが、アピールする行為は覚悟の効果があります。例えば上司に「私は〇〇〇が得意です。やらせてください」「これは私の〇〇〇が大きく貢献しています」と言った場合、「よしやらならければ」「これからもがんばらなければ」と身が引きしまりますよね。
もっとパフォーマンスが高い人がいる自分では高いパフォーマンスを発揮したと思っていても、同じランクでもっと高いパフォーマンスを発揮した人がいる場合があります。とても悔しいです。ただ、人間力が試される場面です。真摯に事実を認め、気持ちを切り替え、再び目の前の仕事に専念しましょう。次年度に高い評価をもらえる確度が高まります。
自分の評価のことしか考えていない仕事をしていても、常に自分がどう評価されているかで頭が一杯という方がいます。評価されるために働いています。目立たない仕事をおざなりにしたり、部下や委託先に対しぞんざいな態度をとったりします。評価は後からついてくるものです。仕事は人の悩みを解決することです。目の前の仕事に意識を集中しましょう。
上司と相性が悪い上司と相性が悪い場合は、良い評価を得ることは難しくなります。特にジョブ型雇用は上司評価の比率が高くなりますので、ずば抜けた技量が無い限り相性の悪い上司から良い評価を得るのは困難です。パワハラがある場合を除き、上司とは変に感情を出さずビジネスライクに接しましょう。上司のことは一旦脇に置き、相性の悪さを実力で挽回するぐらいの気持ちで、仕事の成果に専念しましょう。上司が変わった時や、転職の機会が訪れた時に、実力がついていることを実感します。
チームの業績が悪い所属しているチームの業績が悪い時は、なかなか良い評価はもらえません。チームに所存しているメンバー全員同じなので、仕方ないと諦めましょう。それより、チームの業績を上げるにはどうすれば良いか考え、率先してチームを盛り上げることに力を注ぎましょう。こうした経験が、後から力になります。
会社の業績が悪い会社の業績が悪い時も、ずば抜けたエースを除き良い評価をもらうのは難しいでしょう。この時も先のチームと同じように、業績向上に向けた行動を積極的にとっていきましょう。ただ、一個人ではどうしようもないこともあります。会社が傾く前に、自分の今後を考え、決断したほうが良い時もあります。
コーチ
伊集院

私は30年会社員として働いてきましたが、評価面談はとても嫌でした。若いころは、主観で評価されることに強い抵抗感があり、上司と良好な関係が築けませんでした。今振り返ると、私の完璧思考がそういった考えを生んでいたようです。上司は本当に大変だっただろうなと思います...(ゴメンなさい)

人は嫌なことがあると視野が狭くなり、考えが固定化します。メタ認知力をつけることで、自分を客観視できるようになります。気になる方はぜひ以下のサイトをご覧ください。

  

   

仕事で評価されるために3つのできること

仕事で評価されるためにできることは数多くありますが、筆者が最も大事と考える3点をお伝えします。できていないと思われる方はぜひ意識してみてください。

目の前の仕事に全力を尽くす

最も大切なことは、目の前の仕事に全力を尽くすことです。過去の出来事を思い悩んだり、将来のことを考え不安になったりと、人は何かに取り組んでいても、いろいろ考えてしまいます。過去の出来事は変えられません、未来はどうなるか誰にもわかりません。目の前のことに集中するのが、最もパフォーマンスを高めます。

「そうは言われれも、今の仕事は目指しているキャリアか分からない」と思う方もいるかもしれません。キャリアは計画できません。振り返ると築かれているものです。今の仕事を精一杯やると好きなこと、やりたいこと、向いていることが見えてきます。

常にお客さんの利益を考える

仕事は他者の悩みを解決することです。会社の仕事でも、困っている他者が必ずいます。お客さん、他部署の方、上司、同僚など社内外、立場を問わず困っている方がいます。仕事は常に、どうしたらその方の困り事を解決できるかと考え、行動することが大切です。よくあるのが手段が目的になるケースです。セミナーやイベントをやることが目的となり、参加者の利益が後回しになっていることがあります。

例えば次のように考えると、視点が変わってきます。慣れてくると、自然に考えるようになります。

個人事業主として仕事を受託していると考え、仕事に当事者意識をもつ

謙虚に自信を持って成果をアピールする

毎日の仕事に全力を尽くしていると「自分はやっている」と自信がついてきます。続けることで成果も出てきます。こうなると、成果をアピールすることに抵抗を感じなくなります。自分が納得できていないのにアピールしようとするから遠慮したくなるのです。人はやることを精一杯やると、余計なことを考えず自分の成果を素直に伝えることができます。

まとめ

仕事で評価されるためのヒントを解説してきました。評価は水物であり、時間をかけて落ち着くところに落ち着いてきます。以下は、筆者が考える最も大切なことです。

目の前の仕事に全力を尽くす

常にお客さんの利益を考え、謙虚に自信を持ってアピールすることで、間違いなく評価が上がってきます。

評価されない時期が続くと落ち込みます。「この会社はダメだ」「自分は能力がない」と極端な考えをしがちです。意識を評価ではなく仕事やお客さんに向け、全力を尽くす。今日はどれだけできたと、少しづつできることが増えている自己の成長を感じるようにしましょう。日々の努力と振り返りですね。がんばってください!

   

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ピープルエナジー代表 伊集院正

22年間、⾦融IT・リスクのコンサルティングに従事。ITリスクチームの拡大や金融セクター設立に貢献。この間、優秀な多くのコンサルタント育成に関与。2020年、国家資格キャリアコンサルタントを取得。2021年に⼈材コンサルティングを開始し、企業の従業員や働き手に対し、心理学の理論を活用したコーチングを提供中。
   
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