新社会人は不安や悩みが多い。乗り越える方法を解説

個人のお客様ーレジリエンス

  • 仕事が自分にあっているか分からない
  • この会社で成長できるか分からない
  • 仕事で思ったような成果を出せていない

本記事は、こんな悩みや疑問を解決します。

新社会人になると、多くの変化とともに不安やストレスが生じます。焦らず目の前の仕事に一生懸命打ち込み、自分と向き合うことを怠らないことが大切です。その上で違和感を感じた時は、信頼できる人に相談したり、書物を読んだり、気持ちを書いたりしながらヒントを探します。

東京商工会議所によると「社会人生活で不安に感じること」は、「仕事と私生活とのバランスが取れるか」「上司・先輩・同僚とうまくやっていけるか」「仕事が自分にあっているか」がトップ3です。また9割強の新入社員は、社会人生活を送ることに対して何らかの不安を感じています

出所:2023年度新入社員意識調査集計結果/東京商工会議所

本記事は、新社会人が感じる不安や課題、新社会人の不安や悩みの原因、新社会人が不安や悩みを解決する方法を説明します。

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新社会人が感じる不安や悩み

新入社員が内定~配属前、1~3ヵ月後、配属6~12ヵ月後に感じている不安や悩みは以下のとおりです。内定~配属前は「生活のリズムがつかめない」がトップだったのが、配属1~3ヵ月後は「何がわからないかわからない」、配属6~12ヵ月後は「仕事が自分にあっているか」と変わってきています。

順位内定~配属前配属1~3ヵ月後配属6~12ヵ月後
1生活のリズムがつかめない32.8%何がわからないかわからない18.8%仕事が自分にあっているか21.6%
2上司・先輩と良い関係が築けない25.2%仕事が自分にあっているか17.0%この会社で自分が成長していけるのかどうか15.7%
3「わからない」ことを聞けない25.0%担当する業務の知識・手順がわからない16.6%思ったような成果・業績が出せない13.8%
4大勢の前で上手く話せない22.9%「わからない」ことを聞けない16.2%「わからない」ことを聞けない13.8%
5仕事が自分にあっているか22.4%生活のリズムがつかめない15.7%上司・先輩と良い関係が築けない13.3%
出所:イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査2023/日本能率協会マネジメントセンターを基に作成

配属6~12ヵ月の回答が一定勤務を経た実態を反映しているものと考え、ここでは配属6~12ヵ月後の課題や不安を中心に見ていきます。

  • 「仕事が自分にあっているか」は21.6%です。半年経過し少し仕事に慣れたところで、仕事の中身を考える余裕が出てきているのかもしれません。
  • 「この会社で自分が成長していけるのかどうか」は15.7%です。配属3ヵ月まではトップ5に登場していませんが、6ヵ月後に一気に2位に浮上しています。6ヵ月の勤務を経て、期待した成長を実感できていないのかもしれません。
  • 「思ったような成果・業績が出せない」は13.8%です。これも配属3ヵ月まではトップ5に登場していませんが、6ヵ月後に一気に3位に浮上しています。6ヵ月ほど仕事を経験し、想定していたより難しいと感じているのかもしれません。
  • 「「わからない」ことを聞けない」は13.80%です。配属前は25%、3ヵ月後は16.2%と減少しているものの、一定数の方は時間が経っても悩んでいるようです。
  • 「上司・先輩と良い関係が築けない」は13.3%です。配属前は25.2%あったので低下はしていますが、6ヵ月を経ても悩んでいる方が一定数います。

新社会人の不安や悩みの原因

ここからは、筆者の経験も交え、新社会人の不安や悩みの原因について考えていきたいと思います。

仕事が自分にあっているか

「仕事が自分にあっているか」と思うのは、何らかの違和感を感じている証拠です。人はそれぞれ特徴を持っています。深く思考するのが得意な人、接客が好きな人、人と話すのが好きな人、未知のことを研究するのが好きな人と、一人一人違います。「仕事が自分にあっているか」と思うのは、自分の特徴が発揮できていないことが原因の一つと考えられます。

コーチ
伊集院

34年前、私は新卒で入社した会社を1年で退職しました。理由はいくつかありますが、仕事に満足できなかったのも理由の一つです。小売りでしたので最初はお店勤務が当然なのですが、実際やってみると性に合わないと感じました。入社前から分かっていたことなんですが、体験してはじめて実感できました。

この会社で自分が成長していけるのかどうか

大企業では長時間労働やパワハラへの対策が進み、仕事が物足りないため成長できないと感じる方が増えています。一方目の前の仕事に一生懸命取り組んでいない場合も、仕事の奥深さを味わうことはできません。

コーチ
伊集院

筆者は22年勤めたコンサルティング会社を2021年に退職しました。それなりのポジションにおりリストラされたわけではないので、周りの人は驚かれました。「このまま定年まで過ごすと、この先何もできない人間になるかも」と考えたことも退職した理由の一つです。筆者のような中高年でも先のことを考えると少し焦りがありました。若手はなおさらかと思います。

思ったような成果・業績が出せない

世の中に簡単な仕事はありませんので、多くの方にありがちな悩みです。中には最初から成果を出す方もいますが、それは上位2割です。8割の方は、最初から上手くいくことはありません。まだスキルや経験が足りていないのです。

コーチ
伊集院

筆者は32歳でコンサルティング会社に転職しましたが、最初の1~2年は、作成した成果物が上司からの赤入れで真っ赤になっていました。結構きつかったですが、スキルは頭で分かるだけでなく経験しないと身につかないことを実感しました。

「わからない」ことを聞けない

新入社員は「わからない」ことは当たり前なので、自由に何でも聞ける存在です。にもかかわらず、わからないことを聞けないのは「こんなことも知らないのか」と思われるのを恐れる気持ちがあるためです。

コーチ
伊集院

筆者は20代前半に保険会社で、システム開発の基礎を教わりました。上司が厳しく、分からないことを聞くと「まずは自分で調べろ」と突き返されました。この経験があって、その後しばらく人に聞けなくなりました。その分余計に時間がかかっていた気がします。

上司・先輩と良い関係が築けない

会社の人間関係は仕事上のつながりですので、仲良くなる必要はありません。大事なのは、お互いの信頼関係です。100%相性の合う上司はおらず完璧な上司もいません。会社の人間関係に期待し過ぎている可能性があります。

コーチ
伊集院

筆者は小さい時から年上が苦手でした。特に厳しい人を恐れる傾向がありました。20代、30代の時は上司とうまくやれず、可愛げのないやつと思われていました。当時はその代わり実力で勝負しようと意気込み、疲弊していました。

     

新社会人が不安や悩みを解決する方法

仕事が自分にあっているか

自分の特徴を理解しましょう。次の質問に答えてみてください。

  • これまでの仕事において、最も充実していたと感じるエピソードは?
  • どんなところに充実を感じましたか?
  • 同じような充実感を味わい仕事をするとしたら、どのような環境が必要ですか?

自分が充実感を得たエピソードが、自分の特徴を発揮できた経験です。その時の環境が特徴を活かせる場です。保険会社に勤める、人事の仕事に就くではなく、経験やスキルを活かしながら、充実感を味わえる環境に自分を置く努力をします。

またキャリアに関わる難しい選択を迫られた時、どうしても譲れない大切なものとして、キャリアアンカーというものがあります。自分のキャリアアンカーを知っておくことも有効です。キャリアアンカーは以下の8つのカテゴリーからなります。

キャリアアンカー説明
専門・職能別能力専門家であることに満足感を得る
経営管理能力経営管理そのものに関心をもつ
自律・独立自分のやり方を重視する
保障・安定安全、安心を最優先する
起業家的創造性新しいベンチャー事業を興す欲求をもつ
奉仕・社会貢献世の中に貢献したい欲求をもつ
純粋な挑戦手ごわい相手に勝つ欲求をもつ
生活様式生活を重視し仕事とバランスをとる

出所:キャリア・マネジメントー変わり続ける仕事とキャリアー/エドガー H. シャイン、ジョン・ヴァン=マーネンを基に作成

      

  

この会社で自分が成長していけるのかどうか

まず上司や周りに対し能動的な働きかけができてているか確認しましょう。できている場合はどんな状況であれば成長していけるか考えましょう。

  • 仕事を任せてやらせてもらえる
  • 責任は問われるが自由にやらせてくれる
  • がんばれば若くても早く昇進できる

自分のことは自分が最も分かっていません。ああでもない、こうでもないと時間をかけて自分の気持ちを確認しましょう。書きながら自分の本心を探ります。

  

思ったような成果・業績が出せない

仕事は信頼が最も大切です。まずは基本的なことから習慣化しましょう。

  • こちらから挨拶する
  • メールは24時間以内に返信する
  • 分からないことは聞く

多くの場合、仕事ができるできないは、日常の行動に対する周りの印象です。ちょっとした行動を変えることで、周りの印象は変わります。印象が変わると信頼感が上がります。基本ができたら、次のようなことにも気をつけると良いでしょう。

  • 質問にはストレートに答える
  • あいまいな言葉は具体化する
  • 事実と意見を分ける

「〇〇〇ですか?」と聞かれれば「はい、〇〇〇です」、「いいえ、〇〇〇ではありません」と質問にはストレートに答えます。「整理する」「適切に」「明確に」「十分に」などあいまいな言葉を使わず、具体的に表現します。文章を書く、人に説明する、考える時、全てにおいて事実と意見を分けるようにします。

     

「わからない」ことを聞けない

ちょっとしたことから質問してみましょう。例えば、次のような方法があります。

  • 優しい上司や先輩に質問してみる
  • 簡単な形式的なことから質問してみる
  • 「念のための確認ですが」と前置きをつけ質問してみる

いきなり難しい取り組みではなく、無理せずできそうなことから取り組みます。小さな取り組みでも、できると自信がつき、次の課題に挑戦しようという意欲がでてきます。仮に失敗しても影響は小さいので、落ち込まず次はこうしよう考えることができます。

    

上司・先輩と良い関係が築けない

相手の立場になって、自分ならどう感じるかと考えましょう。紙にあなたと相手の絵を書き、双方の言動を記載します。次に想定される相手の気持ちを考えます。相手の気持ちは「自分ならどう感じるか?」の視点で考えます。例えば話がはずまない場合は、次のようになります。

相手の気持ち:話をしていてもつまらない。こちらの話を聴いている感じがしないので、話をしたくなくなる

対応方法:相手が話している時は、集中して聴く。相手を見て、うなずきなどの反応を交え、話を折らずに最後まで聴く

また、ある程度経験を積んだら、自分は何をやっていきたいのか考えましょう。「自分が目指しているキャリアは〇〇〇で、今はそのための経験を積んでいるのだ」といった考えを持てるのが理想です。上司の行動を柔軟な目で見れるようになります。

気軽にコミュニケーションがとれるようになりたい

コミュニケーションが苦手で仕事に支障がある。克服する方法を解説

    

まとめ

本記事は、新社会人が感じる不安や課題、新社会人の不安や悩みの原因、新社会人が不安や悩みを解決する方法を説明しました。新社会人が一定勤務を経て感じる不安や悩みは、次のようなものです。

  1. 仕事が自分にあっているか
  2. この会社で自分が成長していけるのかどうか
  3. 思ったような成果・業績が出せない
  4. 「わからない」ことを聞けない
  5. 上司・先輩と良い関係が築けない

こうした不安や悩みを解決するには、以下の方法が有効です。

  1. 自分の特徴を理解する
  2. どんな状況であれば成長していけるのか考える
  3. 仕事の基本を習慣化する
  4. ちょっとしたことから質問する
  5. 相手の立場になって、自分ならどう感じるか考える

まずは焦らず、目の前の仕事を好きだと思い、一生懸命打ち込むことが大切です。その上で、自分と向き合うことを怠らず、違和感がある場合は信頼できる人に相談したり、書物を読んだり、気持ちを書いたりしながらヒントを探します。皆さんの仕事人生が素晴らしいものになることを祈ります。

   

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ピープルエナジー代表 伊集院正

22年間、⾦融IT・リスクのコンサルティングに従事。ITリスクチームの拡大や金融セクター設立に貢献。この間、優秀な多くのコンサルタント育成に関与。2020年、国家資格キャリアコンサルタントを取得。2021年に⼈材コンサルティングを開始し、企業の従業員や働き手に対し、心理学の理論を活用したコーチングを提供中。
   
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