- 仕事を1年で辞めるのはよくない?
- 仕事を1年で辞めたら不利になる?
- 嫌な仕事は1年で辞めてもよい?
本記事は、こんな悩みや疑問を解決します。
仕事を1年で辞めることは、転職には不利ですが、将来に向けて必ずしも悪いことばかりではありません。重要なのは、自分の人生は自分で切り拓くという意思を持つことです。仕事を1年で辞めることも転職も手段なので、良い面も悪い面もあります。どんな状況でも、自分で切り拓く意思さえあれば、良い方向にむかっていきます。
私は新卒で入社した会社を1年で退職しました。なんとか採用された保険会社で、偶然IT系の仕事に携わることになりました。そこからIT企画や分析の仕事に面白さを感じ、コンサルティング会社への転職を考え始めました。とは言え尖ったスキルもなかったため、会計や英語を学び、何とか知り合いの伝手でコンサルティング会社に採用されました。コンサルティングの仕事は面白く、かれこれ22年間勤めることになりました。若手のコンサルタント育成を通じて人材育成の仕事に強く惹かれ、働き手にコーチングを提供するようになりました。
本記事では、仕事を1年で辞めていいか悩んでいる方に、対処方法を筆者の経験を通して解説します。なお、転職エージェント、書類の作成方法、面接の仕方などは、多くのサイトに掲載されていますので、本記事では記載していません。
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目次
新卒1年目で仕事を辞める人はどのぐらい?
新卒1年以内の離職率
新規学卒就職者の離職状況(平成31年3月卒業者)/厚生労働省によると、就職後3年以内の離職率は新規大卒就職者で31.5%です。1年以内の離職率は11.8%です。
下記の図は、昭和62年からの平成31年まで、就職後3年以内の大卒離職率の推移です。1年以内の離職率は、9.4~15.7%の間10%前後で推移しています。おおよそ10人に一人が1年以内に仕事を辞めています。
グラフは下から1年目・2年目・3年目
出所:新規学卒就職者の離職状況(平成31年3月卒業者)/厚生労働省
33年前、私は新卒で入社した会社を1年で退職しました。今思うと怖い物知らずでしたね。
辞める理由
令和2年転職者実態調査の概況/厚生労働省によると、20-24歳の自己都合による離職の理由トップ7は、次のとおりです。
- 人間関係がうまくいかなかったから
- いろいろな会社で経験を積みたいから
- 満足のいく仕事内容でなかったから
- 賃金が低かったから
- 会社の将来に不安を感じたから
- 労働条件(賃金以外)がよくなかったから
- その他
20-24歳会社員の離職理由を、グラフにしました。こうして見ると「人間関係がうまくいかなかったから」が断トツで多いですね。
出所:令和2年転職者実態調査の概況/厚生労働省を基に作成
33年前の退職した理由を思い出してみました。
- 会社の将来に不安を感じた
- 満足いく仕事内容でなかった
- 賃金が低かった
一番は、「会社の将来に不安を感じた」です。今考えると生意気ですが、社員がお客さんより社長を見て仕事をしていると感じ、将来に不安を持ちました。難しい若造でした。(-_-;)
二番目は、「満足いく仕事内容でなかった」です。小売りなので最初はお店勤務が当然なのですが、実際やってみると性に合わないと感じました。入社前から分かっていることなんですが...
三番目は、「賃金の低さ」です。これも分かっていたはずですが...
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辞めたいと思った時にやるべきこと
自分で切り拓く意思があるか確かめる
最も大事なのは、「会社がどこだろうとも、自分で切り拓いていく」という意思があることです。自腹で自己投資をかかさず、学び続ける姿勢も必要です。そうでないと、どの会社に転職しても満足は得られないでしょう。会社を利用して、自分を鍛えるぐらいの気持ちが大切です。
- 「自分の人生は自分で切り拓く」という意志があるか?
- 自己投資をかかさず、学び続ける姿勢があるか?
- 会社を利用して、自分を鍛える気持ちがあるか?
今振り返って分かることですが、幸い私は、この意思だけはあったようで、少ない給料の中、自腹で自己投資はやっていました。
理由を改めて考える
辞めたいという想いがでてきたら、理由を改めて考えることが大切です。人は、否定的な感情が生まれる出来事の積み重ねで、次第に辞めたいと思い始めます。辞めたいと思い始めた時は、まだ明確な理由を自分でも分かっていないことが多いです。気持ちを落ち着かせ、次のことを考えてみましょう。
- 仕事で、具体的に何が辛い?
- 仕事で、具体的に何が楽しい?
- 仕事で、具体的に何が得られている?
- 仕事で、具体的に何が失われている?
- 仕事を続けるメリットとデメリットは?
- 仕事を辞めるメリットとデメリットは?
新卒で入社して5ヵ月後ぐらいに、マネジャーから店舗の売上分析を依頼され、当時のワープロを使い資料を作成しました。この時、「自分は何かをじっくり考えている時が心地よい」と感じました。はじめて自分の特性を意識しました。翌月から転職活動を始めました。
転職活動しながら自己分析する
辞めたい理由を考えても、なかなか明確に「〇〇〇をやりたいので辞める」とはなりにくいものです。複数の理由が混ざっているのが普通です。そこで、筆者がお勧めするのは、転職活動しながらの自己分析です。1年社会人を経験しているからこそ分かるものがあります。具体的に次のような手順を踏みます。
- 辞めたいと思ったら、転職活動を始めてみる
- 応募書類を作成しながら、自分の特徴を考え続ける
- 書類が通過する会社、しない会社を見ながら、自分を求めている業界を知る
- 面接での質問内容や態度を見ながら、会社や業界の雰囲気を知る
- 会社を比較する際は、賃金など確実なことを優先する
- 専門性のない人は、全て一から学ぶことなので担当にこだわり過ぎない
- 最後は、直感で判断する
私は転職活動を半年間やっていました。第二新卒という言葉もない時代でしたので、正直苦労しました。転職エージェントにも登録しましたが、紹介案件がしっくりこなく、説教されているような気がして足が遠ざかりましたね。なかなか良い返事がもらえず、結構落ち込みました。そんな時、新聞で外資系保険会社の求人広告を見て、なんとなく応募し、とんとん拍子で採用が決まりました。今更ながら偶然の出会いの大切さを感じます。
まとめ
仕事を1年で辞めていいか?と悩まれている方むけに、筆者の経験も踏まえ、対応方法を解説してきました。
仕事を1年で辞めても何とかなる。
これが結論です。ただし、
「自分の人生を自分で切り拓いていく意思」
があることが大切です。仕事を1年で辞めようか迷われている方、もう一度自分の意思を確かめ、意思があることが確認できたら、迷わず活動を前に進めてください。多くのチャンスに出会えるでしょう。
じぶんコーチングを習得することで、仕事のパフォーマンスを向上させることができます。転職で希望の会社に採用されることも大事ですが、そこから成果を出し続けることはもっと大事です。パフォーマンスに不安を感じている方は、下記のブログをお読みください。
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