コミュニケーションが苦手で仕事に支障がある。克服する方法を解説

個人のお客様ーレジリエンス

  • コミュニケーションが課題だと言われるが、何を改善していいのか分からない
  • 人間関係がぎくしゃくしているが、どうしていいか分からない
  • 話が長い、何を言っているのか分からないと言われる

本記事は、こんな悩みや疑問を解決します。

【HR総研】「社内コミュニケーション」に関するアンケート/「ProFuture株式会社/HR総研」(2023年)によると、自社において「社内コミュニケーションに課題があるか」については、「ややあると思う」が46%で最も多く、「大いにあると思う」の23%と合計して、「コミュニケーションに課題があると思う」が69%とほぼ7割となっています。2022年に比べ「大いにあると思う」が4%増加しています。

出所:【HR総研】「社内コミュニケーション」に関するアンケート/「ProFuture株式会社/HR総研」

本記事では、コミュニケーションが苦手で仕事に支障があるという方に、克服する方法を解説します。

   

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そもそもコミュニケーションとは?

コミュニケーションとは、人と人との間で情報や感情をやりとりすることです。コミュニケーションには、言語的なものと非言語的なものがあります。

  • 言語的なコミュニケーション

言葉を使って話したり、聞いたり、読んだり、書いたりすること

  • 非言語的なコミュニケーション

言葉以外の要素で表現したり、受け取ったりすること。例えば、表情や目線、身振りや声のトーン、距離感や時間感覚など

  • コミュニケーションとは

言語的なものと非言語的なものが組み合わさって成り立つ

  • コミュニケーションの目的

相手に自分の思いや意図を伝えることと、相手の思いや意図を理解すること

  • コミュニケーションの効果

信頼関係や協力関係の構築、問題解決、創造性の向上

コミュニケーションが苦手な人の特徴

コミュニケーションが苦手な人は、相手の気持ちを意識せず、自分の立場からしか物事を見ない傾向があり、相手との共感や対話ができません。コミュニケーションが苦手な人は、以下のような特徴があります。

項目説明
相手の感情を読まない相手の考えや感情を読み取るのが苦手で、相手の反応が分からなかったり、相手の気持ちに配慮できない
自分の意見を主張しない自分の意見を主張するのが苦手で、相手に合わせたり、押し黙る
相手を受け入れない他人の意見を受け入れるのが苦手で、反論したり、否定する
相手の話を聴かない聞く姿勢がなく、話を遮ったり、話題を変える
相手の話にリアクションがない表情や目線、身振りなどの非言語的なコミュニケーションが乏しく、相手に冷たい印象を与える

    

   

コミュニケーションが苦手を克服する方法

コミュニケーションの苦手意識を克服する方法をご紹介します。

やり方は、まず紙にあなたと相手の絵を書き、実際にあった双方の言動を記載します。次に想定される相手の気持ちを考えます。相手の気持ちは、「自分ならどう感じるか?」の視点で考えます。そうすると対応方法が見えてきます。

相手の言動相手の気持ちは?
自分ならどう感じるかの視点
対応方法
話しかけてこない何となく気にくわない人には話をしない。相手のことが分からないから、気にくわない気持ちが維持され、避けようとするこちらから話しかける機会を増やし、自分のことを知ってもらう
問いかけても「特にありません」と答えるやる気がない時、意見するのは面倒。自分がどこに向かっているのか分からないので、やる気がでない仕事の目標を細分化し、小さな目標を設定してあげる
無理難題を言ってくるこの人に頼めば大人しくやってくれるだろう。いつも断らない人、自己主張しない人には、無理難題をお願いしても大丈夫だろうと思うできない時は、できないと主張する。ただし丁寧に理由を添えて断る
頑なに意見をまげない意見をひっこめたら、負けた気がする。自分に自信がないので、意見をまげないことで自分には一定の価値があることを示したい相手の意見を快く受けとめ感謝を示す。その上で今回は取り入れられないことを理由と共に説明する
言いたいことが分からないと言われる話が長くて、よく分からない。話が長かったり、難しい言葉を使ったりするより、短いシンプルな言葉の方が分かりやすい伝えたいことを、シンプルな一文にできないか考える
話がはずまない話をしていてもつまらない。こちらの話を聴いている感じがしないので、話をしたくなくなる相手が話している時は、集中して聴く。相手を見て、うなずきなどの反応を交え、話を折らずに最後まで聴く

   

それでも気後れする人は?

上記の方法を試してもコミュニケーションに気後れする人は、以下のことを実施してみてください。

コミュニケーションに対する恐怖や不安を認める

コミュニケーションが苦手な人は、コミュニケーションに対してネガティブな思い込みを持っています。

コーチ
伊集院

例えば、「話すと失敗する」「相手に嫌われる」「自分はダメな人間だ」などのように、自分や相手、状況に対し過剰にネガティブな反応を示します。

   

これらの思い込みは、コミュニケーションに対する恐怖や不安を引き起こし、コミュニケーションを避けたり、逃げたりする原因になります。

コミュニケーションに対する恐怖や不安を克服するためには、自分の感情を認めることが大切です。自分の感情を素直に受け入れ、表現することで、感情のコントロールができるようになります。

コミュニケーションに対する思い込みを変える

次にコミュニケーションに対する思い込みを変えます。コミュニケーションに対する思い込みは、自分の経験や信念に基づいて形成されますが、必ずしも現実に合っていません。

コーチ
伊集院

例えば、「話すと失敗する」という思い込みは、過去の失敗経験から生まれることがあります。しかし、今後も同じことが起こるという保証はありません。「相手に嫌われる」という期待は、自分に自信がないから生まれるかもしれません。これも冷静に考えると、相手の本当の気持ちを反映しているのではなく、自分の勝手な考えであることが分かります。

    

コミュニケーションに対する思い込みや期待を変えるためには、自分の考えに疑問を持ったり、根拠や証拠を探したり、他の可能性や視点を考えたりすることが有効です。

コーチ
伊集院

例えば「話すと失敗する」という思い込みに対しては、「本当にそうだろうか?」「どんな失敗をしたのか?」「失敗したとしても、どうしたら改善できるか?」など、自分の考えを疑い、自分に問いかけ、他の異なる見方を探ります。

    

こうした思考を身に着けることで、コミュニケーションに対する思い込みを現実に即したものに変えることができます。

小さな行動を繰り返し成功体験を積む

最後は小さな行動を繰り返し、コミュニケーションの成功体験を積んでいきます。次第に自分のコミュニケーション能力に対し少しずつ自信がわいてきます。最初からハードルを上げず、話しやすい人や場所など、少しがんばれば達成可能なことから始めます。

コーチ
伊集院

じぶんコーチングでは、感情と思考を書くことを繰り返すことで、自分の感情を受け入れられるようになります。ご関心のある方は、ぜひ無料コーチングにお申込みください。

  

   

まとめ

本記事では、コミュニケーションが苦手で仕事に支障があるという方に、克服する方法を解説しました。

  • コミュニケーションの目的は、相手に自分の思いや意図を伝えることと、相手の思いや意図を理解することです。
  • コミュニケーションが苦手な人は、相手の気持ちを意識せず、自分の立場からしか物事を見ない傾向があります。
  • 相手の気持ちを意識するには、「自分ならどう感じるか?」の視点で考えることです。

それでも気後れする人は次の3点に取り組んでみてください。

  • コミュニケーションに対する恐怖や不安を認める
  • コミュニケーションに対する思い込みを変える
  • 小さな行動を繰り返し成功体験を積む

コミュニケーションという言葉は、便利な言葉です。多くの職場で、様々な場面で、日々使われています。しかし、とても重要な言葉にもかかわらず、具体的に何を指しているのか曖昧なまま使われるケースが多く見られます。コミュニケーションや人間関係で悩まれている方は、ぜひ日々の仕事で本記事の内容を意識してみてください。

  

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ピープルエナジー代表 伊集院正

22年間、⾦融IT・リスクのコンサルティングに従事。ITリスクチームの拡大や金融セクター設立に貢献。この間、優秀な多くのコンサルタント育成に関与。2020年、国家資格キャリアコンサルタントを取得。2021年に⼈材コンサルティングを開始し、企業の従業員や働き手に対し、心理学の理論を活用したコーチングを提供中。
   
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