仕事のやる気がでない原因と対処法を説明

個人のお客様ーレジリエンス

  • 仕事のやる気がでない
  • 仕事がめんどくさい
  • 仕事がいやだ

本記事は、こんな悩みや疑問を解決します。

日本は従業員のエンゲージメントが低いと言われます。「2023年版 ギャラップ職場の従業員 意識調査:日本の職場の現状/ギャラップ社」によると、日本の職場でエンゲージしている従業員は5%と4年連続で過去最低でした。グローバル平均の23%を18ポイント下回っています。エンゲージメントとは仕事や職場への関与と熱意です。やる気がでない会社員は多く存在していることが分かります。

出所:2023年版 ギャラップ職場の従業員 意識調査:日本の職場の現状/ギャラップ社

本記事では、仕事でやる気がでないとは、やる気がでない状態が続く原因、仕事でやる気を出す方法を説明します。

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仕事でやる気がでないとは

やる気とは自ら進んで何かをやろうとする気持ちです。仕事をしていると、様々な理由からやる気を無くすことがあります。

  • 先行きの不透明感から、やる気がでない
  • 仕事に魅力を感じず、やる気がでない
  • 仕事の効率が悪く、やる気がでない
  • 給料に不満があり、やる気がでない
  • 仕事がマンネリ化し、やる気がでない
  • 失敗が続き、やる気がでない
  • 仕事が向いておらず、やる気がでない
  • 人間関係が悪く、やる気がでない
  • 疲れがたまり、やる気がでない
  • プライベートで悩みがあり、やる気がでない
  • 評価が低く、やる気がでない
  • 在宅勤務だと、やる気がでない

こうして見てくると、やる気がでない状況は誰もが経験することです。ただ、このままやる気を出さないと、一度きりの人生あまりにももったいないです。一時的にやる気を無くすのは仕方ないことですが、短時間で持ち直す必要があります

やる気がでない状態が続く原因

仕事でやる気がでない状態が続く原因として、次のようなことが考えられます。

原因説明
エネルギー不足身体のエネルギーが枯渇し、気力が湧かない状態です。長時間労働が続き疲弊している場合は、エネルギーが不足し冷静に落ち着いて考えることができません。睡眠不足や栄養不足の場合も、頭が働かず合理的な考えができません。
やり方を知らない意欲はあってもやり方を知らない場合です。行動しようと思ってもやり方を知らないため、自ら進んで動くことができず、次第にやる気がそがれていきます。
先が見えない不況がいつまで続くか分からないなど、自分でコントロールできない状況はやる気をそぐことになります。また仕事のゴールや期限を明示されない場合も、先が見えずやる気を出すのが難しくなります。
意味を見出せない仕事に意味を見出せない時は、やる気が湧いてきません。目的をもって取り組んでも、結果が出ない状況が続くと、同じく意味を見出せなくなり、やる気を失います。
どうせ無理と思う仕事を目の前にして「どうせ自分には無理だ」と思うと、やる気は湧きません。目標が高すぎたり、目標と現状のギャップが大きすぎる場合に、こうした気持ちになりがちです。

仕事でやる気を出す方法

適切な食事・運動・睡眠を確保する

最も大切なのは適切な食事・運動・睡眠です。脳内物質のセロトニンが不足するとモチベーションが低下することが分かっています。このセロトニンの働きを上げるのは、食事、睡眠、運動です。小さなことですが、以下は筆者が実践して効果を感じる3点です。

  • 毎日朝食をとる:毎日軽くでも朝食をとると、午前中の仕事がはかどります
  • 毎日30分は歩く:集中が切れたなと思ったら、外を歩くことで頭がスッキリします
  • 寝る前に読書する:寝る前に本を読むと、スーッと寝ることができます

    

詳しくは、厚生労働省の『(5)栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙及び歯・口腔の健康に関する生活習慣及び社会環境の改善に関する目標』を参照ください。

  

コーチ
伊集院

最近知って、なるほどと思ったことがあります。朝食は英語でbreakfastですが、breakは中断する、fastには断食の意味があります。夕食から起床までは8~10時間あり、この間は食事をとらないので、ある意味断食と同じ状態ということです。朝食を抜くということは、さらに4~5時間断食を続けることになるので、トータル12~15時間ほど断食していることになります。朝食を抜くとやる気がでないのは、当然かもしれませんね。

小さなことを聞いて学ぶ

やり方が分からない時は、知っている人に聞くのが一番です。概要はネットで調べることができますが、実際の現場感や力の入れどころは、体験した人に聞くしかありません。仕事を上手く進めるためには、この微妙な感覚が重要です。

人に質問するのに抵抗を感じる場合は「こんなことも知らないのか」と思われるのを恐れる気持ちがあります。次のような小さなことから質問してみましょう

  • 優しい上司や先輩に質問してみる
  • 簡単な形式的なことから質問してみる
  • 「念のための確認ですが」と前置きをつけ質問してみる

    

いきなり難しく複雑な質問ではなく、小さな簡単なことから聞くのがポイントです。小さなことが聞けると、次第に以下のことが分かってきます。

  • 質問されて、知らない自分をバカにする人はいない
  • 聞くとたいていの人は、親切に教えてくれる
  • 「分からない」と返されても、それ以上の意味はない

    

次第に分からないことを人に聞くのに、抵抗を感じなくなります。

自分基準を意識する

先が見えずに不安を感じる場合は、自分基準を意識することです。まず自分でコントロールできること、できないことを区別します。その上で、自分でコントロールできること対し、自分の考えるゴールや期限を設定します。景気など自分でコントロールできないことは、あれこれ考えません。以下は、自分基準に照らし考える場合の流れです。

  1. 自分がコントロールできることは何か?
  2. コントロールできることの中で、自分にとって大切なことは何か?
  3. 自分にとって、今何をどうするのが最適か?

    

範囲、期限が明確な仕事は理想ですが、現実には曖昧なケースも多いです。自分基準をもつことで、不安を軽減することができます。

  

自分基準についてもっと知る

承認欲求とは?仕事に活かす方法を解説

まずは小さく行動する

仕事に意味を見出せない時、小さな行動を取ってみると、新たな意味が見つかったり、行動そのものに楽しさを感じることがあります。乗り気でなかったけど、やるべきことを済ませているという達成感が、脳の報酬系をさらに刺激してもっと頑張ろうという気持ちにさせてくれます。小さな行動を取る際のポイントは次の3点です。

  • 順番を気にせず、やってみたい仕事から始める
  • やるべきことがあれば、少しだけ手をつけておく
  • 区切りごとに、ごほうびを用意しておく

   

自分を知り、目標を分解し、できると信じる

「どうせ自分には無理だ」と思ってしまう場合は、目標と現状のギャップを過大にとらえているケースと、実際にギャップが大きいケースがあります。自分の現状を正確に知り、目標を小さく分解し、最後はできると信じることです。

  1. 自分を知る
    • 自分を知る最良の方法は、書くです
    • まず「〇〇〇の仕事を依頼された」という事実と、「どうせ自分には無理だと思う」と気持ちを書きます
    • 次に「自分には無理でない」と逆転させた気持ちを書きます
    • 「自分には無理でない」理由を、思いつくまま書きだします
    • そして、今の気持ちを書きます
    • 少しづつ、できるかもしれないという気持ちが湧きあがってきます
  2. 目標を分解する
    • 目標は小さなタスクに分解することで、できるようになります
    • 目標が「副業でコーチングを始める」なら、①コーチングを知る(書籍やネットで調べる/コーチングを体験する)②会社から副業許可を取る(会社のメリットを考える/申請)③集客方法を決める(直接/業務委託/その他)…といったように、分解します
    • これだけでいいのかと気になるかもしれませんが、柔軟に変えながら進めば良いので気にせず動きましょう
    • 次第に”完了”が増え、進捗しているのが実感でき、やる気も大きくなってきます
  3. できると信じる
    • 人の脳はだまされやすくできていますので、良い方向に脳をだまします
    • 「自分は〇〇〇を達成できる」と自分に言い聞かせます
    • 目標を達成した自分をイメージします
    • 目標目指し、これを続けます

  

”できると信じる”方法をもっと詳しく

メンタルの鍛え方は?仕事で役立つ簡単な3つの方法を紹介

まとめ

本記事では、仕事でやる気がでないとは、やる気がでない状態が続く原因、仕事でやる気を出す方法を説明しました。やる気がでない状況は誰もが経験することです。一時的にやる気を無くすのは仕方ないことですが、短期間で持ち直す必要があります。やる気を出すには、次の5つの方法がお勧めです。

  • 適切な食事・運動・睡眠を確保する
  • 小さなことを聞いて学ぶ
  • 自分基準を意識する
  • まずは小さく行動する
  • 自分を知り、目標を分解し、できると信じる

やる気がでない状態をほっておくのは、もったいないです。ちょっとした工夫で、もう一度やる気を取り戻すことができます。やる気は考えるより動くことが大切です。動くにはエネルギーが必要なので、やはり基本は食事・運動・睡眠です。ぜひ参考してみてください!

  

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ピープルエナジー代表 伊集院正

22年間、⾦融IT・リスクのコンサルティングに従事。ITリスクチームの拡大や金融セクター設立に貢献。この間、優秀な多くのコンサルタント育成に関与。2020年、国家資格キャリアコンサルタントを取得。2021年に⼈材コンサルティングを開始し、企業の従業員や働き手に対し、心理学の理論を活用したコーチングを提供中。
   
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